フライが捕れなかった息子が「来い!」に変わった4ステップ練習法|少年野球 親子実録

夕方のグラウンドで息子が守備練習をしている様子

「また捕れなかった…」

外野フライが上がった瞬間、思わず目をつぶったことはありませんか。

「追えるかな」「落とさないかな」「頼む、捕ってくれ」

祈るような気持ちで見守るあの数秒。ボールが落ちると、子どもは頭を抱え、ベンチからは「ドンマイ!」の声。でも親の心の中は、「ドンマイ」どころじゃない。

うちの息子も、フライがまったく捕れない時期がありました。「捕れない」というより正確には、「怖くて追えない」という状態です。ボールが上に上がった瞬間、後ずさりする。顔を背ける。

この記事では、フライを怖がって逃げていた息子が変わっていくまでを、4つの練習ステップに分けてまとめました。フォロワーさんに教えてもらった方法、父オリジナルの練習、近くの公園でできることだけを集めています。野球未経験の保護者の方でも「これなら試せそう」と思っていただける内容にしましたので、ぜひ最後まで読んでみてください。

夕方のグラウンドで息子が守備練習をしている様子

目次

まず知っておきたい。低学年がフライを捕れない3つの理由

① ボールの落下点が読めない
大人は経験から「打球がどこに落ちるか」を瞬時に判断できます。でも子どもにはその経験がない。目でボールを追いながら同時に足も動かすという「ながら動作」が、まだ発達途上なのです。

② 上から落ちてくるボールが怖い
これは本能的な反応です。真上から速いものが飛んでくれば、顔を背けたくなるのは当然。恐怖は努力でなくなるものじゃなく、体が慣れることで薄れていきます。

③ グラブの使い方がまだ身についていない
「どこで捕るか」「どう出すか」がわからないまま上から落ちてくるボールを追っても、なかなかうまくはいきません。

この3つが重なっているのが低学年のフライ問題の本質。「センスがない」「やる気がない」は関係ありません。発達段階として当然の壁なんです。

そこを理解した上で取り組むと、変わり方がまるで違います。では実際に息子とやってきた4つのステップを紹介します。


STEP 1|大きくて柔らかいボールで「落下点に入る」感覚をつかむ

状態:ボールが上がると後ずさりする。まず怖さをなくしたい。

これはインスタのフォロワーさんに教えていただいた方法で、最初に試してみたら「これは効く!」と思った練習です。

使うのは、バレーボールや少し大きめのゴムボールなど、大きくて柔らかいボール。これを親が高く投げ上げて、子どもがヘディングで当てに行く練習です。

Ryo

「ヘディング?野球なのに?」って最初は思いましたよ笑。でもこれが本当によくできた練習で、グラブも関係ないし、痛くもないし、大きいボールだから落下点に入りやすい。「あっちに来る!」という感覚がつかみやすいんです。

最初はボールを目で追うので精一杯でも構いません。大事なのは「落下点に体を持っていく」という動きを体に覚えさせること。グラブで捕ることはまだ先の話でいいんです。

「捕れ」ではなく「入れ」。この一言の違いが、子どもの動き方を変えます。

やり方のポイント

  • バレーボールや大きめのゴムボールを使う(風船とかでもいいかも)
  • 親が真上〜少し前後にボールを投げ上げる
  • 子どもはヘディングで当てに行く(当たらなくてもOK)
  • 「今のどこに落ちてきた?」と声かけしながら落下点への意識を育てる
  • 10分くらいでOK。疲れる前にやめるのがコツ
やわらかいボールを使ってフライキャッチ練習をしている様子
顔面直撃でも楽しそうでした!笑

STEP 2|バドミントンのシャトルでフライ練習(父オリジナル)

状態:落下点には入れるようになってきた。次はグラブで捕る感覚を。

これは正直に言うと、「何かいい練習ないかな」と考えていた時に思いついた、完全に父オリジナルの方法です。

使うのはバドミントンのシャトル。野球ボールではありません。シャトルは空気抵抗が大きいので、投げてもゆっくり山なりに落ちてくる。これが低学年には絶妙なのです。

Ryo

シャトルで練習していると、息子が「なんか捕れる!」という顔になってくるんです。ゆっくり落ちてくるから落下点に余裕を持って入れるし、当たっても痛くない。一石二鳥どころか三鳥くらいの練習でした笑。

シャトルのいいところは3つあります。

  1. ゆっくり落ちてくるので落下点に入りやすい
  2. 当たっても痛くないので怖さがない
  3. グラブで捕る感覚(上から受ける動き)が自然と身につく

「痛くない・怖くない・捕れる」この三拍子が、子どもの自信を育てます。

やり方のポイント

  • バドミントンのシャトルを用意(100均でも購入可能)
  • 親がラケットでシャトルを高く打ち上げる(下手投げでもOK)
  • 子どもはグラブで捕りに行く
  • 最初は正面に。慣れてきたら少し左右に変化させる
  • 「グラブをシャトルにに向けて出す」という一点だけ意識させると捕りやすい
自宅の庭で息子がフライキャッチ練習をしている様子
体に当たっても痛くないのでおすすめ!

STEP 3|近い距離から正面に下投げ。徐々に高さを上げていく

状態:シャトルは捕れるようになってきた。野球ボールへの移行期。

シャトルで感覚がつかめてきたら、いよいよ野球ボールへの移行です。でもここでいきなり外野フライを上げると、また怖さが戻ってきます。そこでやったのが、近い距離から正面に下投げして、徐々に高さを上げていく方法です。

最初は5〜6mの距離から、胸の高さくらいにふわっと下手投げ。それを1球ずつ確実に捕れることを確認しながら、少しずつ高さを上げていきます。

Ryo

「高さ1メートル」「高さ2メートル」みたいに段階を踏んでいくと、息子も怖がらずに追えるんです。「これも捕れた!」という成功体験が積み上がってくると、表情が変わってきます。あれは面白かったな。

このステップで大事なのは、「次のレベルに上げる判断を急がない」こと。3球連続で捕れたら高さを上げる、くらいのペースで十分です。焦って高くしすぎると、また怖さが戻ってくる。

「一段ずつ登る」という感覚が、子どもの恐怖心を確実に消していきます。

やり方のポイント

  • 距離は5〜6mからスタート(近くて大丈夫)
  • 親は下投げでふんわり投げる
  • 最初の高さは胸〜頭の高さくらい
  • 3球連続で捕れたら少しだけ高くする
  • 捕れなかったら同じ高さに戻す(焦らない)
  • 「今何メートルくらいだと思う?」と子どもに問いかけると集中力が上がる

STEP 4|下投げで前後左右に。「追いながら捕る」本番さながらの感覚へ

状態:正面のフライは捕れるようになった。実戦に近い動きへ。

正面の下投げフライが安定して捕れてきたら、いよいよ最終ステップです。今度は前後左右に投げ分けて、追いながら捕る練習にシフトします。実際の試合ではボールはどこに飛んでくるかわかりません。このステップで「動きながら捕る」という本番に近い感覚を身につけます。

Ryo

「次はどっちに来るかな」って目を輝かせながら構えてる息子を見た時、あぁ変わったなと思いました。最初は後ずさりしていた子が、自分から打球を待つようになってる。この変化が親としては一番嬉しかったです。

捕れなくてもいい。「ボールに向かっていく姿勢」が出てきたら大成功です。

フライを「怖いもの」から「チャンスをくれるもの」に変えられたら、その子の守備は別次元に変わります。

やり方のポイント

  • 親は下投げで前後左右にランダムに投げる
  • 子どもはスタートポジションから動いて捕りに行く
  • 最初は変化を小さく、慣れてきたら大きくする
  • 捕れた時は一緒に大げさなくらい喜ぶ(これ大事!)
  • 「今の、ちゃんと入れてたね」「さっきより早く動けてたね」と過程を褒める

4ステップを通じて感じたこと。「急かさない」が一番の近道だった

正直に言います。思ったより時間がかかりました。

STEP1からSTEP4まで一直線に進んだわけじゃないです。「昨日捕れたのに今日は全然だめだ」という日もあったし、シャトルは捕れるのに野球ボールになった途端に元に戻ったり。でも続けていると、ある日突然「なんか今日はいい感じ」という日が来ます。その「いい感じの日」が積み重なって、気づいたら自信になっている。

Ryo

成長って直線じゃなくて螺旋階段みたいなものだと思うんですよね。ぐるぐる回りながら少しずつ上がっていく。「また戻った」と感じる時でも、実はちゃんと上がってる。息子を見ていてそれを実感しました。

そして、技術的な練習と同じくらい大事だと思っていること。それは「捕れなくても責めない」です。

フライを落とした子は、親が思う以上に自分を責めています。「また捕れなかった」「みんなに迷惑かけた」と思いながらグラブを見ているんです。だから親は、責める側じゃなく、安心させる側でいてほしい。「次取ればいい」「さっきより追えてたよ」その一言のほうが、子どもの心を強くします。

技術を教えるのは練習の仕事。心の拠り所になるのは、親にしかできない仕事です。

低学年の息子が広い場所でフライキャッチ練習をしている様子
外野フライも少しずつ捕れるようになってきました。

まとめ:フライを怖がっていた息子が変わった4つのステップ

  • STEP 1|大きくて柔らかいボールでヘディング:落下点に入る感覚をつかむ。捕れなくてOK。
  • STEP 2|バドミントンのシャトルでフライ練習:ゆっくり落ちてくるので落下点に入りやすく、怖くない。
  • STEP 3|近い距離から正面に下投げ、徐々に高さを上げる:成功体験を積み重ねながら野球ボールに慣れさせる。
  • STEP 4|下投げで前後左右に投げ分ける:動きながら捕る実戦感覚を身につける。

どのステップでも共通して大切なのは、「急かさない」「責めない」「一緒に喜ぶ」の3つです。

フライが捕れない時期は、必ず終わります。怖がって後ずさりしていた息子が、「来い!」という顔でボールを待つようになる瞬間が、きっとやってきます。

放課後に公園でフライを追いながら汗だくになっている息子の姿を見ると、「この時間を大切にしよう」といつも思います。一緒に野球ができる時間は、あっという間に過ぎていきます。

焦らず、楽しみながら。それが、長く続く一番の上達法です。

この記事が「うちの子もフライが捕れなくて…」と悩んでいる親御さんの参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

息子の少年野球をきっかけに、親子で白球を追いかける日々を発信しています。Instagramでは練習風景や成長記録、自宅バッティングケージDIYなどを投稿中。ブログでは、Instagramでは伝えきれない練習の裏側、道具選び、親として感じたことを実体験ベースで残しています。

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